あべ弘士の動物王国展

あべ弘士動物王国 ねぶた祭り参加作品 コラム

こんにちは管理人の遠藤です。(@owner_shopendo

10月の連休をどのようにお過ごしでしょうか? 私は久しぶりに時間が空いたので以前から行ってみたかった 絵画展に足を運んでみました。

あべ弘士と動物たち

あべ弘士動物王国展

絵本作家 あべ弘士さんは、北海道旭川市にある「旭山動物園」で25年間飼育係をされていた方で退職後に様々な国に訪れて今もなお旭川にあるアトリエで動物を描き続けていらっしゃる方です。

子供の頃から絵を描くのが大好きで画家になりたかったのですが結婚を機に旭山動物園に務め始めると動物たちの魅力に取りつかれ飼育係が楽しくてしょうがなかったそうです。

勤務していた旭山動物園時代には、機関誌のイラストや看板なども担当。 園内にある壮大な壁画やオブジェ、動物園オリジナルグッズなど、あべ弘士さんの作品がたくさんあるそうです。

そんな、あべ弘士さんですから今回の絵画展で描かれている動物たちにも、 ものすごく愛嬌があり、愛溢れる視点で描いてらっしゃり、観ているだけで心が 和んできました。

カワウソ

カワウソは河童のモデルではないのか?といわれているそうです。 太い尾は後ろ足2本で立つときのちょうどいい支えになるんだとかすくっと立つとちょうど小さな人間の子供くらいになる。

昔の人の夜目遠目からそれがカッパに見えたのかもしれないとあべ弘士さんは言っておられます。

シロクマ

旭山動物園で飼育係をしていたころ、ホッキョクグマがあんなにも豪快にダイビングするなんて想像もできなかったそうです。

ただ単にドボンと入るだけでない運動場の丘の上から助走して勢いをつけて水泳選手みたいにパシャーンとダイビングするんだそうです。

ゴリラ

この展示会では、あべ弘士さんが地元でよく通われている「三四郎」という居酒屋さんのために描いたと言うゴリラの襖絵が飾られていました。

襖3枚に墨絵のようなタッチで描かれているゴリラが目を引き、とても魅力的でした。

これまた、旭山動物園でのゴリラとの思い出なのですが、動物園で赤ちゃんゴリラのメニューの1つに牛乳があって人間の乳児に与えるのと同様に人肌に温めて飲ませていたんだそうです。

でも、ある日牛乳がちょっと熱いかな?と思ったけど「まぁ~いいや」とゴンタにあげたらいつもは大きく開けるはずの口をすぼめてちょっとだけ飲んだ。 けれどもそのあとはイヤイヤをして飲まなかったそうです。

あべさんは、ゴンタに「ネコでないんだべ、これくらいがまんしてよ」と言ったそうだ・・・でも後で反省して思ったことが動物ってみんなネコ舌だったっけ?

ゴンタとあべさんの和やかなエピソードに、思わず笑ってしまいました。

動物と関わって教えられたこと

あべ弘士動物王国展 ねぶたあべ弘士 ねぶた祭り参加作品「絵本ねぶた」ライオン

あべ弘士さんが25年間旭山動物園で動物たちとふれあって思ったこと。

ゴリラは優しくて力持ち  いつも静かに微笑んでいる いつもなにかを考えている ちょっと神経が細かい そんなところが玉にキズ そして無言で哲学を語る

どんな動物でも子どもはよく遊ぶ 遊びながらその種の知恵 おきてを学び 大人になる準備をする 遊びを大切にしているのがカワウソ 大人になっても よく遊ぶ 本業の魚捕りさえも遊んでいるようだ。

動物たちからは沢山のことを学んだ ゴリラからは哲学 絵はゾウからだ そしてカワウソのように生きたいと思っている。

カワウソのように仕事や生活の中に遊びをみつけながら生きる

あべ弘士 動物王国展オブジェ

私はカワウソのように生活の中で遊びを見つけながら生きていたかなぁ? そしてこれから先も遊びを見つけながら生きていけるかな?

仕事にしても、日常生活の中でも、楽しみながら遊びの要素を見つけながら暮らしていく事の大切さ。

絵を観ながらそんなことを考えた、そして一度、旭山動物園に行ってみたいなぁ~と思った。

普段、忙しく時間に追われていると ふと忘れてしまいがちな原点を改めて気づかせてもらえた、そんなひと時でした。

美術館の中にはカフェも併設されておりガラス張りの店内に光が差し込み 庭の緑が美しく1杯のコーヒーと共に心穏やかなご褒美時間を作れそうです。

 

ちひろ美術館・東京ちひろ美術館・東京 閑静な住宅街の中にたたずむとてもおしゃれな美術館

 

〈あべ弘士の動物王国展〉 場所:ちひろ美術館・東京 〒177-0042 東京都練馬区下石神井4-7-2 TEL:03-3995-0612 会館時間 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) 休館日 月曜日(祝休日は開館、翌平日休館) 最寄駅 西武新宿線上井草駅徒歩7分 駐車場:有り(併設駐車場には4台ほどしか駐車できないのでご注意!) 展示は2016年11月6日(日)まで  入館料:800円

 

 

 

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