女子大生のセブンサミッター|日本人最年少で制覇した南谷真鈴さん

Mt. McKinley(Denali)の画像 コラム
living with adventure Mt. McKinley

2017年の幕開けです。こんにちは管理人の遠藤です。(@owner_shopendo

皆様は1年の初めに、こんな1年にしたいなぁ~などと計画を立てたり、誓いを立てたりなさいますか?

私は、登山とまではいきませんが低山をトレッキングするのが大好きで、昨年は思うように行けてなかったので今年は少しトライ出来たらと思っています。

セブンサミッターという言葉を聞いたことがありますか?

さて、冒頭に書きました「セブンサミッター」という言葉ですが、セブンサミッターとは、世界七大陸最高峰(Senen Summits=セブンサミッツ)

アジア :EVEREST(エベレスト) アジア大陸最高峰にして世界最高峰。標高8848m ヒマラヤ山脈のネパールと中国チベット自治区の国境に位置する。チベットではチョモランマ(大地の女神、世界の母神)ネパールではサガルマータ(大空の頭、世界の頂上)と呼ばれている。

ヨーロッパ :ELBRUS(エルブルース) ヨーロッパ大陸最高峰。標高5642m ロシア連邦に属し黒海とカスピ海の間カバルダ・バルカル共和国南部にある。

北アメリカ :DENALI(デナリ) 北アメリカ大陸最高峰。標高6190m アメリカ合衆国アラスカ州にある。山名は当地先住民の言葉で「偉大なもの」の意。2015年に現在のデナリと名前変更されるまでは第25代合衆国大統領の名にちなんで”マッキンリー”と呼ばれていた。

南アメリカ:ACONCAGUA(アコンカグア) 南アメリカ大陸最高峰。標高6959m アンデス山脈のアルゼンチンとチリの国境付近。ピークはアルゼンチン側にある。

アフリカ:KILIMANJARO(キリマンジャロ) アフリカ大陸最高峰。標高5895m 赤道付近に位置しながら山頂には氷河がある。山名はスワヒリ語で「白く輝く山」を意味する。

オセアニア :CARSTENSZ PYRAMID(カルステンツ・ピラミッド) オセアニア地域最高峰。4884m インドネシア・パプア州ニューギニア島にある。インドネシア語でPuncak Jaya(プンチャック・ジャヤ)偉大な山という意味。

南極 :VINSON MASSIF(ビンソン・マシフ) 南極大陸最高峰。標高4892m 南米大陸南方の南極半島の付け根付近に位置し、南極点まではおよそ1200kmの距離。

この7つ最高峰(セブンサミッツ)すべての山を登頂した者がセブンサミッターと呼ばれます。

セブンサミッター  南谷真鈴さん

※YouTube Marin Minamiya Officialサイトより

このセブンサミッツを日本人最年少の19歳5か月で制覇してしまったそんな凄いパワーの持ち主が南谷真鈴さん。現在、早稲田大学政治経済学部の現役女子大生です。

険しく厳しい山々を登って、制覇した人と言うので、レスリングや柔道などを行っている様な少し頑丈でボーイッシュなタイプの方かと思いきやなんとも可愛らしい女性ではありませんか・・・これにもまたまた、ビックリ!!

南谷真鈴さんが”山”に目覚めたのは12才の頃、当時お父様の仕事の都合で香港に在住していた彼女はネパールの女性登山家の新聞記事を読んで感化され山に登るようになり”山”に魅せられ、夢中になり香港中の山を登ったそうです。

山に登ることは瞑想のように心が晴れて、落ち着いて自分を見つめ直すことができたのだそうです・・・そして次第に山の魅力に取りつかれ ついには「エベレストに登ってみたい」そう考えるようになったそうです。

彼女のすごい所は、自分でやると決めたことだからすべて自力で行いたかった。 だから、親からの資金は一切援助してもらわなかったそうです。

高校3年生で帰国後エベレストに行くことを目標に据え高所順応のステップとして南米大陸の最高峰のアコンカグアに向け具体的なプランニングを組み学校が終わると登山に関する企業にメールを送り遠征のサポートをお願いする毎日。

メーカーやマスコミなど色々な会社を回ったそうです。 これって、サラリーマンでいう所の「営業」をして回るということです。

女子高生が自分一人の力で遠征のサポートをしてくれる協力者を飛び込み営業で探す。このバイタリティーはいったいどこから来るのでしょう・・・ ただただ驚くばかりです。

また、その他にトレーニングも本格的にはじめ元K-1優勝者のニコラス・ぺタス氏にクロスフィットのトレーニングプログラム指導を受けるためにジムにも通っていたというんですからもう感服です。

セブンサミッター快挙達成その裏側で・・・

高校生の地道な営業が実り、資金を提供してくれるスポンサーが見つかり2015年1月南米のアコンカグアに登り「さあ!!日本人最年少でエベレスト登頂を目指すぞ」という夢に向かって一歩を踏み出した矢先にそれは起こりました。

2015年3月8日 練習のために登った標高2805mの八ヶ岳連峰・阿弥陀岳で下山途中に滑落、そして行方不明になる。

しかし、翌3月9日 大きな傷もなく、ほぼ無傷で生還。このことは登山史に奇跡的生還として刻まれた。

事故は、足に絡まったロープを外そうとした一瞬の出来事で自分の不注意だったと彼女は回想します。

そんな命の危機から生還出来て思ったことは安堵ではなく、よくも自分の人生をぼうにするような状況に自分の身を置けたな、ということだったそうです。

その時の自分が”すべてにおいて充分でなかったこと、それが許せなかった”と話しています。

では、怖い思いをしたのだから山をやめようと思わなかったのか? 彼女は、やめるどころか絶対続けようと思ったそうです。

山で生死に直面して自然なのか神なのかそういう大きな存在の計らいを感じた。自分が無傷で助かったことそれ自体信じられないし、そこに生かされた意味があるのだと感じたそうです。

LIVING WITH ADVENTURE

この阿弥陀岳の経験が自分に大きな強さとエネルギーを与えてくれた。 そして残る6つのサミットを成功に導いてくれたと彼女は続けます。

今、セブンサミッターとなって次の目標は、探検家グランドスラムを完結することだそうです。探検家グランドスラムとは、七大陸最高峰と南極点・北極点の両極点を踏破することです。

そんな現役女子大生 南谷真鈴さんの七大陸最高峰踏破までの記録を綴った 「南谷真鈴/冒険の書」が山と渓谷社から発売されています。

この本のサブタイトルは、「LIVING WITH ADVENTURE」です。 直訳すると「冒険による生活」「冒険に耐えること」などとなるようです。

でも私がこの本を読み進めながら感じたのは「冒険による生活」ではなく 「冒険とは生きることである」「生きることは冒険そのものである」 そんな風に訳したくなるとても素敵な1冊でした。

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